さらにカテーテルを5cmくらいずつ挿入して行きます。
カテーテルを先端から15~20cm挿入したところで、カテーテルを押すのに外尿道括約筋による抵抗を感じます。
セルフカテⓇを伺いている場合、ここで出口のキャップを取りはずします。カテーテルをやや強く押します。尿が出始めます。さらに3cmくらい押し込みます(図2-13)。
尿の出るのが止まったら、カテーテルを前後に1cmくらい動かして、勝胱に残った尿が出てこないかを確認します。
この操作の間に、クレデー法やバルサルバ法を試みます。
はじめのうち、カテーテルから尿がたれてベッドのシーツを汚すこともあるので、シーツをあらかじめタオルやナプキンで覆っておくとよいでしょう。
・クレデー法:下腹部に両手掌を平らにして当てて、膀胱を数回、下方に向かってしっかりと押しつけます。その後、両手が膀胱に直に当たるようにして押して、尿を除くようにします。
・バルサルバ法:声門を閉じ、強く呼気を出すようにして膀胱内圧を上昇させます。排便するときのように息みます。