3か所のリハピリテーション病院(嗚子分院,天草病院,のぞみ病院)のRESに貯えられたデー タが,RES-4における機能的状態の予測式を得るために用いられている。患者は1990年2月から 1994年3月までにデータが収録されたI,022例(鳴子分院:358例,天草病院:409例,のぞみ病院:255例)である。入院時バーセルインデックスが満点であった患者を除外し,852例のデータ を分析対象とした。神経学的診断,症状と徴候,個人情報の資料を表1と表2に示す。
患者の機能的状態は以下の尺度によって評価されている。
運動年齢検査(表3) :スコアはMOAで表示されている。
上肢機能検査(表4,図2) :患側スコアの表示はAMFS。
バーセルインデックス(表5) :表示はBI。
改訂長谷川式簡易知能評価スケール(表6):表示はHDS-R。
標準失語症検査(表7):表示はSLTA。
これらの5種の尺度を用いた評価は入院時(訓練開始時)と4, 8, 12週後に行った。測定は理学療法士,作業療法士,看護婦,臨床心理士および言語聴覚士が実施した。各尺度スコアの平均を表8に示す。