[7]CAGT期間中の最大歩行速度,重心動揺,等運動性膝伸展筋力の経時的変化(Nakamuraet al. 1997)

23-72歳の脳卒中患者32名を対象として。MWS,SP,A-IK,N-IKを毎週あるいは2週に1回の割合で継続して検査した。

測定最終回のMWSによって、患者を2群に分けた(表12)。19名がA群(回復良好),13名がB群(回復不良)に属した。A群でiま,継続測定の間にMWSは30m/minを超え,SPは30cm/10sec以下となった。B群では,MWSは30m/min以下,SPは30cm/10sec以上(ことどまっていた(表13,14)。歩行訓練開始初期におけるMWS回復良好に関する有意の決定因はN-IK,SP、年齢。TSOであった。B群と比べて,A群はN-IKが大きく,SPは小さく。TSOが短く,比較的若年であった。A群のデータを用いて,MWSが3()m/minを超える時期とSPが30cm/10sec以下になる時期との間隔を算出した。平均間隔は1,2±3,3週であり、両者の間には差がないことになる。SPの基準値の上限は30cm/10secであり、脳卒中患者にとって一応の自立歩行に近い30m/min以上のMWSとなるためには,SPが基準値以内になることが不可欠である。片麻痔患者の歩行訓練初期には,立位姿勢の安定性を高めることがMWSの実質的な利得をもたらすことになろう。

 

投稿日:2000年3月31日 更新日:

みんぐる

スマビー

PAGE TOP