白内障、黄斑変性症、糖尿病性網膜症の患者は、しばしばまぶしさを訴える。特に網膜色素変性症の患者は光に対して敏感なので、ロービジョンサービスの最初の選択として遮光眼鏡を選ぶ事が多い。羞明やグレアは散乱光によるものが主で、遮光眼鏡は波長の短い紫外線や短波長可視光線からの光の散乱を抑える働きがある。
表2は1993年から5年間に処方された遮光眼鏡の数を示す。
日常生活の中でコントラストが重要なロービジョン者には、適切な明るさを得るために遮光眼鏡を紹介する必要がある。また、事務所の照明や、机上での紙面への照明の当て方、光の強さなどについて適切な助言をし、白い紙の反射についても考慮されるべきである。
照明の角度が調整可能なグースネックは非常に有効である。また、戸外でサイドシールド付き眼鏡、帽子、サンバイザーの併用は、実際眼に入る光量を調整するのに有効な方法である。