現在実際に日本で広く用いられている誘導用ブロックは、JIS T9251に定められているものに限られるわけではなく、そのほかにも様々なものが混在しているのが実情である。JIS T9251の制定が2001年であり、それ以前に広く使われていた様々なパターンに対してこの規格による統一を図ったものである。ただし、既存の誘導用ブロックを新たな規格で一斉に置き換えることは困難であり、従来のパターンとの盲昆在が当分は続くものと思われる。また、以下に記述するパターンがJIS T9251の制定に際して棄却されたのは、通商産業省工業技術院での1996年から1998年にかけて行われた「視覚障害者誘導用ブロックに関する標準基盤研究」に基づいた結論であるが、その意味を明確にするため、概要と棄却された理由について述べておく。
3 JIS T9251に規定されていない形状について
投稿日:2002年12月26日 更新日: