あらかじめ、以下のものを準備しておきます(図3-4)。
・12または14Fr.(直径:1Fr.=1βmm)のデイスポーサブル(使い捨て)型ネラトン・カテーテルあるいは再利用型(携帯型)カテーテル、たとえばセルフカテⓇ(CIC用につくられたもの)。
携帯型カテーテルはケースに入っています。消毒液(第5章参照)を入れて栓をしておきます。
使い捨て型を用いる場合、グリセリンやキシロカイン・ゼリーのような潤滑剤を塗布します。
・尿器(しびん)。膿盆などのような小盆あるいはタッパーウェア⑧(食品保存用の合成樹脂製の密閉容器)のようなプラスティック容器が利用できます。
・ハイレディⓇ(0.02%グルコン酸クロルヘキシジン液を含んだ清浄綿)。
0.02%グルコン酸クロルヘキシジン液あるいは0.02%塩化ベンザルコニウム液(オスパン⑧)を含んだ清潔な綿でもよいでしょう。
・石けん。
・台付鏡
自己導尿訓練の初期には、尿量を測定し、尿の色やにおい、透明度、血塊の有無など、尿の性質を調べることが必要です。目盛り付きの容器(紙コップ、しびん)を用意しておきます。排尿記録のための用紙(排尿チャート)も必要です。