MFTは,医学的リハビリテーションにおいて,脳卒中患者の患側上肢の運動機能障害を評価し.回復過程の統計的分析を可能にすることを目的に開発され、以下の前提に基づいている(Moriyama1987).
A 患側上肢運動機能の機能的回復あるいは神経学的回復は,以下の順序で起こる:
(1)近位から遠位へ
(2)集合運動から別個の分離運動へ
(3)動くことから保持することへ
B 患側上肢の運動は,以下の順序で回復する:
(1)可動域の狭い運動から広い運動へ
(2)運動方向については,水平方向から対角線方向、垂直方向へ
C 課題は単純から複雑へ,すなわち,連続動作によって遂行される課題から,結合動作,同時動作、複合動作による課題へ*