このマニュアルは「脳卒中の機能評価と予後予測。 2版,医歯薬出版,1997」の縮約版である。
1981年春,我々は脳卒中患者の医学的リハビリテーションを開始した後,特定の時期における患者の機能的状態を予測するための調査研究を開始した。これらの予測にかかわるモデル,臨床データ,統計処理等の詳細は「脳卒中の機能評価と予後予測。初版,医歯薬出版,1991」に報告されている。
このマニュアルには,脳卒中機能回復評価システム-4 (RES-4)が患者に対する治療活動や学際的リハビリテーション・チームによる介入法等を統合し,併せて患者と家族に提供されるべき情報源として利用すべき臨床の管理手段として紹介されている。RES-4は複数のリハピリテーション病院において10年以上の使用実績があり,信頼を得ている。
我々は,脳卒中による入院患者の治療に携わる医師やリハビリテーション・スタッフがこのマニュアル(RES-4)を便利な臨床の管理手段として利用されることを希望している。