2)ケイデンス

WRの増加は患者の随意的努力に関係する。さらに以下の事項も考慮に入れる。

  1. 理学療法士は、患者につぎの一歩をできるだけはやく踏み出すように励ます。
  2. 痙縮のために機能的内反尖足となり,麻痺側の立脚中期に足底接地とならない患者では,足関節の自動介助運動を背臥位および立位で行う。次第に監視下での自動運動へと移行する。
  3. 膝関節過伸展位および股関節屈曲位を示す患者では,骨盤の前方への運動が制限され,また患側での体重支持が不十分である。したがって,前後や左右 対角線方向の自動介助運動によって,患側下肢による体重支持を訓練する。初期には理学療法士は患者の骨盤帯に操作を加えるべきである。訓練が進むにつれて,操作は肩甲帯へと移行する。患者には同じ運動を、平行棒や手すりにつかまり,自動運動として訓練することを勧める。
  4. 立脚中期に膝関節の過伸展が起こる患者では,立位姿勢を保ち,患側で体重を支持して,膝関節屈曲と足関節背屈の運動を自動介助運動として行うべきである。

投稿日:2000年3月31日 更新日:

みんぐる

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