3.発見から措置への連携

難聴の早期発見は、治療やハビリテーションへすみやかに繋がらなければ意味がない。適切な措置が講じられないままでいると、親は却って噴き声による検査 指こすりによる検査不安を高め、当たり前の育児すらできなくなることがある。早期発見は必ず早期ハビリテーションと共に考えられなければならない。難聴が診断されたらただちに両親に対して難聴に対するガイダンスをする必要がある。そして親のショックを受け止め、必要な対応を話し、未来への展望が開かれるよう援助することが重要である。医学的治療の可能性、補聴器のフィッティング、教育・ハビリテーション機関の紹介、家庭での対応の仕方などの説明が必要である。その際、家庭の状況、両親の考えなどを十分に聴くこと、両親の不安や嘆き、動揺する気持を受け止め、共感し、支えることも大切である。措置は親の気持を受け止めながら進めるべきであり、決して一方的であってはならない。同じような境遇の先輩の家族を紹介するのも役立っことがある。日本では各地域に「難聴児をもっ親の会」がある。そのような会に参加することで、心理的なサポートを受けることができる。(図-10)

投稿日:1997年3月1日 更新日:

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