CAGT開始前およびその後は毎週1回,床面に10m間隔で貼られた2本のテープのあいだを歩くのに要する時間をストップウオッチで測定し,歩数を数える。測定時、患者にはできるだけはやく歩くように指示する。検者は、通常は担当の理学療法士であるが、患者の背後にしたがい、試行ごとに正確な測定を行う。患者はスタートラインの数歩手前から歩行をはじめる。患者の遊脚側の下肢がスタートラインを横切った時点から測定を開始し,遊脚下肢がゴールラインを横切った時点を終了とする.毎回3-5試行を行い,最短時間をその日のデータとする。所要時間(0.1sec単位)と歩数をパソコン*に入力し,以下の数値を得る:(1)最大歩行速度(n/IWS:m/min)、(2)ケイデンス(WR:steps/min)と平均重複歩距離(SL:m)。コンピュータ画面上には,東北大学医学部附属病院鳴子分院に以前に入院した脳卒中患者58例で得られた208試行から導き出された基準値のライングラフに重ねて,患者の検査結果が示される。図1はコンピュータ表示の例である。
1)歩行周期の測定
投稿日:2000年3月31日 更新日: